福井県小浜市から遠敷(おにゅう)小学校の子どもたちが
      修学旅行で鯖街道をPR

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福井県小浜市から遠敷(おにゅう)小学校の6年生30名の子どもたちが区役所を訪問してくれました。
10月28日(金)、朝10時過ぎから約30分程度、鯖街道や小浜の魅力をたっぷりPR!区役所の4階会議室は子どもたちの元気な挨拶が響き渡りました。

子どもたちが準備をしている間、校長先生にヒアリングさせていただきました。
校長先生によると、遠敷小学校は子ども主体の学校づくりを掲げているとのことです。
体験学習を重視し、その体験を言葉で伝える言語学習、さらに身体で実感することで思考力、判断力、表現力を高めることが大切だとお伺いしました。
その言葉通り、自作のPR冊子、パワーポイントの制作など、企画から運営まで子どもたちが見事に実践してくれました。

「京は遠ても18里」

福井県と京都は鯖街道でつながっていることは有名です。福井県の新鮮な鯖などを運搬するために小浜と京都をつなぐ最短ルート、それが鯖街道と言われる道です。ですが、さすがに歩いた経験がある方は少ないのではないでしょうか?
私も鯖が大好きですが、歩いた経験はありません。
「京は遠ても18里」と言われるそうで、これは京都までは遠いと感じても18里しかないという意味。一里は4キロ。つまり72キロです。人が1時間で歩ける距離を1里(4キロ)と考えると18時間で京都まで行ける…というとても前向きな考え方です。
しかも重い荷物や鯖を運んでいたのですからすごいです。

小浜から出町商店街まで1泊2日で「歩く」

そんな鯖街道をなんと遠敷小学校では遠足などで歩いているとのこと!
もともと、3日間かけてトータル55キロを歩いていたそうです。
ですが、子どもたちから「ものたりない!」という声があり、今年は5年生が1泊2日で歩いたそうです。
「子どもより教員の方が根をあげるほどでした」と校長先生。

福井県小浜市のいづみ町商店街から京都府京都市上京区の出町商店街まで鯖街道を踏破する体験学習は、小浜市では、遠敷小学校の他に、雲浜(うんぴん)小学校、内外海(うちとみ)小学校でも取り組んでいます。中でも、1泊2日で歩いているのは遠敷小学校だけだそうです。花背峠まで歩いて、そこから出町商店街に行ったそうです。

出町商店街からの温かい歓迎がとても心に残っている、と発表の中でもありました。
子どもたちは困難さを味わいながらも達成感と仲間と助けあう心を学んだことでしょう。地域の方17名が歩きながらサポートされたそうです。

チームワークあふれる発表

平成27年度の日本遺産第1号に「鯖街道」が選ばれました。その年に、鯖街道を歩いた子どもたち。とてもチームワークあふれる発表でした。


構成もしっかりしていて、鯖街道のお話だけでなく、遠敷の魅力もたくさん伝えてくれました!

奈良東大寺の二月堂のお水送りは遠敷のパワースポット神宮寺の閼伽井戸が出発地であること。さらに休憩タイムをはさんでくれて、遠敷生産の釜炒り茶を小学生自ら入れてくれました。しかも小浜の銘水「雲城(うんじょう)水」で!
ほっと一息ですね。

学んだ経験から魅力を高めるツアー企画も発表

さらに、鯖街道上のツアー企画を独自に考えて提案してくれました。
鯖街道の魅力を高めたいという思いからです。

景色が美しいこと、オススメスポットなど自信をもって紹介してくれました。

十八里の距離とはいえ、もし北陸新幹線が小浜―京都ルートで延伸すれば20分で行き来できる、そんな「新鯖街道」への期待も非常にほほえましかったです。
遠敷小学校6年生のみなさんは、後日小浜市長にもプレゼンをするそうです!がんばって!

ふるさとに対する誇りと想い

子どもたち自らが地域を知り、良さを認識する、自信をもって伝統を守りたいと言える、とても素敵な時間でした。ふるさとに対する誇りと熱い想い、必ず次世代につながっていくと思います。

後半に差し掛かっても子どもたちはピシッと緊張感あふれています。
この日のために暗記して、しっかりと大きな声で発表してくれました。子を持つ親の心境としてもうるうるしてしまいました。

とっても素敵なプレゼン、ありがとうございました。発表終了後のほっとした笑顔が印象的でした。貴重な修学旅行の1ページに上京区を訪問してくれたことを、レポートできてとても光栄です。

レポーター

岡元麻有

ギャラリーbe京都館長。1児の母。2016年度カミングの企画運営に携わらせていただいております。兵庫県出身、2007年より上京区在住。色んな切り口でレポートできればと思いますので是非お気軽にお声掛けください。

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