- 2020.07.07
あとりえミノムシ『みのむし』マリオネット人形展

糸あやつり人形劇団「みのむし」が拠点とする、あとりえミノムシは京極学区にあります。糸あやつり人形劇団と称するのは、日本独自の人形を操作する手法(糸あやつり)の伝統を受け継ぐとともに、新しい表現も取り入れた多様なスタイルの人形を駆使するからです。
普段は劇団員が車に人形を積み、全国各地、時には海外での公演や、あとりえミノムシでの4~50人の観客に対する定期的な公演を行っています。しかし、新型コロナウィルスの影響で全ての公演が中止となり、あとりえミノムシも休館していました。
この度、活動再開の皮切りに、6月22日から7月22日まで「みのむし」マリオネット人形展が開催されることとなり、初日にお邪魔しましたので展示の一部をご紹介します。



アトリエに入ると、一つ一つの表情がとても豊かな約300体の人形が四方八方からお出迎えです。人形は全て手作りで、人形の制作中にストーリーが生まれるのだそうです。一作品当たりに平均約13体の人形を制作されるため、これまで約50年間の活動で、人形の総数は約2,000体。とてつもない数です。その中から展示されている人形たちについて、劇団みのむし主宰の飯室康一さんにお伺いしました。それぞれの人形が出演した、人形劇のタイトルやストーリーのあらすじを、すぐにお答えいただくなど人形への深い愛情を感じました。





母親が魔女、娘が白雪姫だが、父親が王子様役も含め何役もこなすお話しです。


写真はメイドカフェで働くおばあさん。





童話「うさぎとかめ」のその後のお話し
うさぎがかめにリベンジするため、青春時代、壮年期、老年期、死後とがんばる壮大な一代記です。








「回春瞬朱鷺(めぐりくるはるはひととき)」日本最後の1羽となってしまった朱鷺に、中国から婿を迎えて繁殖をさせたい人間と、実は日本の朱鷺はおばあさんで困ってしまう若い婿のお話し
朱鷺のおばあさんの表情は、眉毛を上げ下げすることで豊かに


ゲキカーラ(おばあさん)さんとピリカーラ(孫)。誰にでも激辛対応をするゲキカーラさんは孫のピリカーラにだけは甘いのです。ゲキカーラさんの表情は、ビョーンと飛ぶ眉毛とパカッと開く口で面白さが倍増します。


キャンディーちゃんは目がクルッと変わり、口が開くと舌が出て「辛~い」という表情に変化します。




糸あやつりについて、詳細は劇団みのむしのHPをご覧ください(http://mino3064.com/repa.html)


ビックリ箱が登場するそうです。内容は想像もつかないですね。
気になる方はHPをぜひご覧ください(http://mino3064.com/index.htm)


人形はストーリーや動きに合わせて素材が違い、また動き方に細かな工夫がされており、 どの人形も生き生きとしています。大人にとっては、昔テレビで見た懐かしい人形劇のイメージに 近いでしょうし、子どもにとっては、初めて見る体験になるかもしれません。百聞は一見に如かず。 是非とも人形たちを生で見に行ってみてください。
下記から、動画でアトリエみのむしや劇団みのむしの様子がご覧いただけます。
〇『みのむし』マリオネット人形展 2020年6月22日~7月22日
https://www.youtube.com/watch?v=20PSo88oP8M&t=28s
〇糸あやつり人形劇団「みのむし」公演
https://www.youtube.com/watch?v=CoPrUw1r-Mw&t=32s
〇Instagramの方で、人形の動きを多く紹介されています
https://www.instagram.com/at.mino3064/?igshid=1ouqs137vaevr
レポーター

京都市まちづくりアドバイザー
みのむしさんの人形を見ていると、子どもの頃見ていたNHKの人形劇を思い出します。あの頃は夢中になってみていたことを覚えています。
手作りの人形ということなので、かみぎゅうくんの糸あやつり人形をつくってみたいな、と思いました。